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【欲望の資本主義3】

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【欲望の資本主義3

資本主義はたかがこの数世紀に生まれた概念で、決して永続的ではない。しかし現在存在する社会運営の手法としてベストではないが、ベターな手法である、と捉え天才たちが語っている大局観が最高で、知的好奇心をくすぐります。

 

GAFAは人の欲望に働きかけて大きくなった。雇用を創出しているようで破壊している。日本やアメリカには巨大になり過ぎた会社は分割してきた歴史がある。スタンダード石油やAT&T、鉄道会社など。

経済の目的は中流階級を作ることだ。ピータードラッカー。ごく僅かな巨人が富を牛耳るのは健全なことだろうか。

仮想通貨を開発する数学者ホスキンソン。ビットコインなどの仮想通貨は、価格変動の部分だけがフォーカスされて議論されがちだが、銀行口座も持たずに貧民も大富豪も同じ立場で取引できる人類史上において、革命的なものだ。

トークンは何かの価値を体現するもの。物や言葉なども創造され、価値を感じられなければ速やかに消える市場である。

自分の好きなサービスを自分の好きなトークンで支払うことが出来る。優秀な人々が土地や資源や国に左右されずに適切な競争に参入出来るのがweb3トークンの世界である。公平さというものはこういうこと。

GAFAのサービスは無料で人と繋がれたり物を購入出来るようで、個人情報を吸い上げられ、それを売られている。これが強大なweb2の覇者の商売。

ブロックチェーンで皆が管理する仮想通貨(暗号資産)は、民主主義と公平さをもたらす革新的技術である。しかしGAFAは柔軟性を持っているため、これをうまく活用して、滅ぶことはことはないだろう。

電気自動車や水素自動車は車業階を塗り替えて行っているし、風力発電太陽光発電がもっと安価になればエネルギー業界は地殻変動を余儀なくされる。

独占市場において不利益を被るのは消費者。ニッチな分野に参入した会社を買収する金額を提示するのは巨大企業。

多くの人は短期的な享楽のために将来の成長を犠牲にしている。人間の性。ゆえに市場もそうなりやすい。

全てを自由にすれば、市場は破綻する。司法制度やルールがあるから上手く回り機能する。

ソ連市場経済を学ぶためにロンドンを歩いた際の質問。なぜパンを配給する行列がないのか?選択する権限を分配しているから。

顧客はいつも正しい。これが資本主義のルール。顧客が王様。社会主義では顧客より偉い人がいる。ニーズがなければ淘汰され適正化されるのが資本主義。

経済成長こそが全てを解決するという幻想を信じているのが資本主義。そういう意味では資本主義という宗教といえる。

自由主義が消滅する危機。ビッグデータを活用してAmazonが企業を買収したり倒産させたりすることが出来る。集中型のシステムとなると、競争が働かなくなり、権力が集中するとロシアや中国と同じようになる。

独占禁止法はそれを防ぐものだが、情報、データの独占に関しては、どの程度までの独占が良くないのかが分かっていない。

資本主義など、この数世紀で生まれた新しい概念であり永続的ではない。

ユニバーサルベーシックインカムが導入されるかも知れないし、貨幣ではなく情報に課税される時代になるかも知れない。

欲望はエンジンのようなもの。人がほしがるものであれば何でも生産される。広告などはまさにそう。

SNSは決して民主主義なメディアではなく、顔の見えない人との会話に没頭させ、身の前の人とのコミュニケーションを破壊している側面はある。

SNSで情報を得ることは、小説を読んでいる、ドラマを読んでいるようなもの。ジャーナリズムの危機である。表面的なことしか掬い取れないが、情報取得によって満足感を得られてしまう。背後に何があるかを得ようとせず満足してしまうきらいがある。

 

 

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