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【宇宙ベンチャーの時代】

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【宇宙ベンチャーの時代】

宇宙時代はもう幕を開けており、日本は宇宙ビジネスをするのに地理的にも恵まれている。2023年にも宇宙気球旅行へ行く人たちがいる。これはドンドン流行る。ワクワクする。

 

小惑星丸ごとお持ち帰り計画。貴重な金属を豊富に含有している。

●3Dプリンタでロケットが製造されるとロケットを一気に安価に出来る。チタンが3Dプリンタで使えるようになりロケットへの応用が可能となった。

ロケットのコスト破壊。日本の主力ロケットH2Aで衛星を打ち上げるには100億円かかる。一方スペースXのファルコン96700万ドル。第一段ロケットを再利用出来る。更に相乗り契約の場合100kg打ち上げで55万ドル(7700万円)。民間企業でも出せる企業が多くなってきた。

大型衛星の寿命は15年程度だが、小型衛星の寿命は3-5年が主流。気象衛星ひまわり8号は全長約8m、重さ3.5トン、製造コストは200億円だった。小型衛星は数十キロから100キロ程度。製造コストは100分の1以下。衛星は空気抵抗や太陽や月の重力によって軌道がズレてくるので定期的に軌道修正する必要があると。ここに燃料が必要になり、寿命とはこの燃料の限界のことである。

日本は小型衛星の先駆けの国である。寿命が短いので大量生産が可能であること。技術的陳腐化を防ぎやすい。地上を満遍なくカバーできる。サービス対象地域を柔軟に選択出来る。通信遅延が少ない。安全保障上の耐性が高い。宇宙にいかないが宇宙ビジネスが躍進できる。

スペースポート(宇宙港)宇宙機の離発着を可能にする空港のこと。米国ニューメキシコ州のスペースポートアメリカ、英国コーンウォールにあるスペースポートコーンウォールが有名。北海道大樹町の北海道スペースポート、和歌山県串本町のスペースポート紀伊、大分空港、、沖縄の下島島空港など日本にはスペースポートを作れる環境が整っている場所が多数ある。

特に大分空港はヴァージンオービット社、シエラスペース社が就航予定している。大分空港を着陸港とした宇宙旅行が出来るようになる。

リスクを取ってくれる客を前提に果敢に挑戦すべき。しないと明らか新産業は発展しない。顧客に迷惑をかけてはいけないという不文律が無駄で過剰なサービスであり、挑戦を阻害するものとなっている節がある。米国では、打ち上げ失敗や遅延、顧客との関係において一種の割り切りがあるように思われる。

「打ち上げ失敗は残念だが、契約書に定めた以外の賠償をロケットベンチャーに求めない」という割り切り。そこには保険会社がきちんと保障していることでリスクテイクを出来る素地が米国にはあるということだ。

●202112月に国際宇宙ステーションに滞在した前澤友作氏。ZOZO売却益2400億円で100-150億円を使ってオービタル旅行をした。

成層圏気球で宇宙旅行が出来る。厳密には高度30kmは宇宙ではないが、地球の丸みが感じられ宇宙から地球を見ている感覚になるサービス。しかし無重力にはならない。

サブオービタル旅行は4-5分の無重力と地球の眺めなのに対し、成層圏気球では4-12時間の眺めを楽しみながら酒を飲むこともできる。脱出手段も組み込めるので、死亡リスクも低い。気軽なので、今後宇宙気球旅行はかなりメジャーな事業分野になる。

スペースパースペクティブ社はすでに予約客を募っている。20231月からHISを代理店として1人当たり12.5万ドルで募集中。1回の乗客は8人、乗員16時間の気球旅行を2024年に開始する。日本の岩谷技研も4時間の飛行ながら2023年に商業運行開始。価格は12400万円程度。

イーロンマスクによるメガ通信コンステレーションスターリング」は最終的に42000機の衛星を打ち上げようとしており、孫正義が買収したワンウェブ社も最終的には48000機を打ち上げる計画。

民間宇宙ステーションの登場。176-224億円で進められている。ISSの退役を見込んで円滑にその機能を引き継いでもらうNASAの目論み。

宇宙ステーションでの実験代理店。タンパク質合成、メダカの産卵実験、製薬など。宇宙3Dプリンタにより建造が可能になり、デブリ化した衛星も再生して利活用可能に。2030年には衛星が極大化し、デブリ除去ベンチャーも役割が大きくなる。

月での資源の目玉は水。永久影に氷で存在すると言われている。飲料水ではなくロケット燃料として。重力が地球の6分の1なので火星に向かうには月経由の方が格段にコストが安い。

 

 

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