【人生の成功とは何か】
悟りの一冊。至高の時間でした。
⚫︎永劫回帰。人生が終わろうとする時の臨終において、もう一度全く同じ人生を生きよ、と言われた時、然り。と答えるだろうか。
⚫︎然り。と答えることが出来るならば、最高の人生を遂げた人生である。
⚫︎しかし、然り。と答えることは難しい。人生には必ず苦労や困難、失敗や敗北、挫折や喪失がある。
⚫︎あなたにとっての人生の成功とは何か。あなたにとって、という言葉が大切。「あなた自身の成功を定義しなさい。」「あなた自身の個性を発見しなさい。」という意味と同義。
⚫︎競争原理を利用して動かそうとする風潮がある。それは人間観の貧困を引き起こす。人は素晴らしい夢を心に抱いた時強制されなくとも自らの意思で一生懸命に働き、自分でも驚くほどの大きな力を発揮する。
⚫︎競争主義の延長線上で出てくる言葉、「自分の商品価値を高める」。勝者になれるのは一握りの人間だけである。数多くの人間は敗者の悲嘆と敗北の寂寥を味わう。
⚫︎しかしこの思想は若手世代に魅力的に映る。まだ競争社会での勝敗が決まっていないから。
⚫︎勝者の思想にはもう一つ大きな落とし穴がある。「勝者になっても成功の喜びを感じることができない。」果てしない競争へと誘われる。すると精神の荒廃へ進んでいく。
⚫︎心のゆとりの喪失は「思いやりの喪失」となる。競争社会は徹底的に競わせるため人間同士の深い結びつきが生まれにくい社会であり結びつきが壊れやすい社会である。
⚫︎勝敗に左右されない思想。それは達成の思想。人生において目標を定め、それを達成することを人生の成功と考える思想。
⚫︎達成の思想では、喜びの高めあいが出来る。本当に優れたプロフェッショナルの仕事のスタイルは喜びの奪い合いでは無く喜びの高めあい。その精神を表す古くからの言葉「切磋琢磨」
⚫︎他人の目による評価から自分らしさの表現へ。他人や社会が価値を認めるものに盲目的に従うのではなく自分自身に取って本当に価値があると感じられるもの、自分自身が自分らしいと感じられるものを探し、それを目標に定め、その達成のために努力をする。
⚫︎自分が本当は何を求めているのかを深く考えない「思考停止」。
⚫︎他者との戦いから、自己との戦いへ。しかし目標を達成出来るとは限らない。なぜなら人生には努力、才能、境遇、に加えて大切な言葉がある。「運」。
⚫︎目標の達成から、達成後の目標へ。なぜなら人生は、続く。からである。
⚫︎欠乏感の意欲から、感謝の意欲へ。
⚫︎達成の思想の先にある深みのある思想とは何か。「成長の思想」。人生の困難と格闘して人間としての成長をし続けていくことを人生の成功と考える思想。
⚫︎仕事を通じて、人間を磨く。
⚫︎困難とは、可能性を拓く機会。大きく成長できた時を思い起こすならばそれは決して順風満帆ではなかったことに気づく。
⚫︎我々が夢を抱くのは、困難に挑戦出来るから。達成する強さから成長する強さへ。
⚫︎人物を磨くこと。大器晩成す。一日の成長。一日を生き切る。「切る」ということは悔いがないという覚悟。
⚫︎様々な困難に出会い、失敗や敗北の苦しさも体験した、挫折や喪失の悲しみも味わった。しかし、そのおかげで、私は成長することができた。だからこの度は素晴らしい旅でした。そう深く感謝できる人生を。