本要約ブログ

20-50代ビジネスマン向け、本要約ブログです。

【物語思考】

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けんすうさんの著作で、キャラを作り、その通りに演じていると環境が完成されその通りになっていく、という実体験を通じた内容はわかりやすく、自分にも重ねられます。おすすめです。

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1. 物語思考の定義

物語思考とは、自分を物語の主人公として捉え、なりたい自分に向かって人生を進めていく考え方である。自分を客観視することで行動しやすくなり、失敗を物語を盛り上げるエッセンスとして捉えられるようになる。

2. やりたいことを見つける必要はない

従来の「やりたいこと探し」から脱却し、なりたい状態をイメージすることから始める。やりたいことは過去にはなく、未来を見ることが重要である。

3. 10年後のなりたい状態を100個書き出す

まず、10年後になりたい状態を制限なしに100個程度書き出す。これにより、自分の理想像を具体化し、頭の中の枷を外すことができる。

4. なりたい状態の抽象度を上げる

書き出した状態をさらに抽象化し、「なぜそうなりたいのか」という上位の理由を考える。これにより、より本質的な自分の望みに気づくことができる。

5. キャラクターの設定

なりたい状態を体現している実在の人物をイメージし、そのキャラクターを設定する。このキャラクターが、自分が演じる役割となる。

6. キャラクターの行動をリストアップする

設定したキャラクターがとりそうな行動を具体的にリストアップする。日常生活の様々なシーンでの行動をイメージし、書き出す。

7. キャラクターを実際に演じる

リストアップした行動を実際に行動に移す。自分の性格を変えるのではなく、設定したキャラクターの行動を真似ることに集中する。

8. キャラクターが活きる環境を作る

設定したキャラクターが最も活躍できる環境を意識的に作り出す。環境を変えることは、周りの人を変えることを意味する。理想のキャラクターがいそうなコミュニティに積極的に参加する。

9. 物語を転がす

自分の人生を客観視し、読者目線で面白いと思えるように生きる。失敗を恐れず、挑戦と失敗を繰り返して見せ場を作る。物語を進めるように人生を送ることで、自然と行動力が高まる。

10. プロセスを楽しむ

目標達成だけでなく、そこに至るプロセスを楽しむことが重要である。物語思考により、日々の小さな一歩が変わり、気づいたときには理想の自分に近づいている状態を目指す。

●物語思考は、従来の自己啓発本とは異なるアプローチを提案している。自分を鼓舞したり、一時的にモチベーションを上げるのではなく、自分をキャラクターとして客観視し、そのキャラクターの行動を考えていくことで今を充実させる思考法。

●特徴は、自分を主人公にして「物語を進める」ように人生を送ることにある。これにより、自分の人生を客観的に見ることができ、より本質的な対策を打ちやすくなる。

●物語思考の実践は5つのステップで構成される。まず、自分を制限している頭の枷を取り除く。次に、なりたいキャラクター像を設定し、そのキャラクターを実際に動かす。そして、そのキャラクターが活きる環境を作り、最後にそのキャラクターで「物語を転がす」。

●この思考法の利点は、失敗を恐れずに行動できるようになることだ。失敗をストーリーを盛り上げるためのエッセンスと捉えられるので、挫折しにくくなる。また、自分の行動を客観視することで、より効果的な選択ができるようになる。

●特に「やりたいことが見つからない」「行動できない」という悩みを持つ人に効果的である。自分の理想像から導き出されたキャラクターを演じることで、自然と自分の理想に近づきやすくなる。

●最終的に、物語思考は人生のプロセスを楽しむことを重視している。目標達成だけでなく、そこに至る過程を充実させることで、より幸せな人生を送ることができる。

【シュガーマンのマーケティング 30の法則】

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シュガーマンマーケティング 30の法則】

世界的に有名で現在も多く浸透している技術が分かりやすく、色褪せない形で分かりやすく書かれていて経営者はじめマーケティング、セールスに携わる人は必読書です。

 

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1. 一貫性

顧客が一度購入を決めると、その後の行動も一貫性を保つ傾向がある。最初の購入を容易にし、追加のオプションを提案することで売上を伸ばせる。

2. 適切なアピールポイント

顧客のニーズや興味を深く理解し、それに合わせたアピールポイントを選択する。顧客の視点に立ち、感情的・合理的な側面から商品の魅力を伝える。

3. 顧客の特徴

見込み顧客に関する情報を可能な限り収集し、そのニーズを詳細に分析する。顧客の特徴を理解することで、効果的なマーケティング戦略を立てられる。

4. 欠点の告知

商品の欠点や難点を率直に伝えることで、顧客の警戒心を解き、信頼関係を築く。欠点を隠さず伝えることで、逆に商品の魅力を高められる。

5. 抵抗感の克服

顧客が感じる抵抗感を特定し、それを克服する方法を提示する。抵抗感を取り除くことで、購入への障壁を低くできる。

6. 巻き込みとオーナーシップ

顧客を商品やサービスの一部に巻き込み、オーナーシップ感を持たせる。顧客参加型のマーケティングで、愛着と満足度を高める。

7. 誠実さ

常に誠実な態度で顧客と接し、信頼関係を構築する。嘘や誇張を避け、正直なコミュニケーションを心がける。

8. 物語

商品やサービスに関連する魅力的な物語を作り、顧客の興味を引く。感情に訴える物語は、記憶に残りやすく、購買意欲を高める。

9. 権威

業界の専門家や有名人の推薦を得るなど、権威を利用して商品の信頼性を高める。権威ある存在の支持は、顧客の購買決定を後押しする。

10. お買い得感

価格と価値のバランスを適切に設定し、顧客にお買い得感を与える。割引やボーナス特典の提供で、購入意欲を刺激する。

11. 感覚

五感に訴えかける表現を使い、商品やサービスの魅力を伝える。視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚を刺激する描写で、顧客の想像力を掻き立てる。

12. 理屈による正当化

感情的な購買決定を後押しする論理的な理由を提供する。顧客が自身の購入を正当化できるよう、合理的な根拠を示す。

13. 強欲

人間の欲望を理解し、それに訴えかける。より多くを得たいという欲求を利用して、商品の魅力を高める。

14. 信頼性

実績や証言、保証などを通じて、商品やブランドの信頼性を確立する。顧客の不安を取り除き、安心して購入できる環境を整える。

15. 満足の確約

金保証や試用期間の提供など、顧客満足を確約する。リスクを軽減することで、購入への抵抗を減らす。

16. リンキング

商品やサービスを顧客の生活や価値観と結びつける。顧客のライフスタイルに合わせた提案で、親近感を高める。

17. 帰属欲求

特定のグループや community に属したいという欲求を利用する。商品購入を通じて、顧客に所属感を提供する。

18. 収集欲求

人間の収集欲を刺激し、シリーズ商品やコレクションアイテムを展開する。継続的な購入を促す戦略を立てる。

19. 切迫感

期間限定や数量限定などの手法で、即座の行動を促す。顧客の購買意欲を高め、決断を急がせる。

20. 限定

希少性や独自性を強調し、商品の価値を高める。限定版や特別仕様の商品で、顧客の購買意欲を刺激する。

21. 単純明快さ

メッセージや商品ラインナップをシンプルに保つ。複雑さを排除し、顧客の理解と選択を容易にする。

22. 罪悪感

社会貢献や環境保護など、良心に訴えかける要素を取り入れる。購入を通じて罪悪感を軽減できる機会を提供する。

23. 具体性

抽象的な表現を避け、具体的な数字や事例を用いて説明する。明確で分かりやすい情報提供で、顧客の信頼を得る。

24. 親近感

顧客と共通点を見出し、親しみやすさを演出する。身近な存在として認識されることで、信頼関係を構築する。

25. パターンニング

人間の習慣形成傾向を利用し、定期購入や継続的なサービス利用を促す。顧客の行動パターンに組み込まれることを目指す。

26. 期待感

将来の利益や改善を示唆し、顧客の期待を高める。商品やサービスがもたらす未来の価値を強調する。

27. 好奇心

謎や秘密を用いて、顧客の好奇心を刺激する。興味を引く情報を小出しにすることで、注目を集め続ける。

28. 市場とのマッチング

商品やサービスと市場ニーズの適合性を確認する。顧客のウォンツとニーズを的確に捉え、最適な提案を行う。

29. 考えさせる力

顧客に深く考えさせる問いかけや情報を提供する。自ら結論に至る過程で、商品への理解と愛着を深めさせる。

30. 正直さ

すべてのマーケティング活動において、誠実さと正直さを貫く。長期的な信頼関係構築のために、透明性を保つ。

【暴力と不平等の人類史 戦争・革命・崩壊・疫病】

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【暴力と不平等の人類史 戦争・革命・崩壊・疫病】

700ページを超える超大作であり、人類史を網羅的に横断しながら、暴力と不平等はなくならないことを示唆している。あることを前提でシナリオを描くことが重要であると改めて思わされる。

 

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● 不平等の歴史的パターン

・人類社会の基本的傾向

人類社会は常に不平等を生み出す傾向がある。狩猟採集社会から現代に至るまで、安定期には富の集中と格差拡大が進行する。これは文明の発展に伴う必然的な結果である。

・平等化をもたらす四騎士

歴史上、大規模な平等化をもたらしたのは「四騎士」と呼ばれる暴力的事象のみである。具体的には、大規模戦争、革命、国家崩壊、致命的な疫病の4つが該当する。これらは社会構造を根本から破壊する。

 


●四騎士の具体例

・大規模戦争による平等化

20世紀の二度の世界大戦は、最も強力な平等化要因となった。総力戦体制による徴兵や増税、戦時統制経済が富の再分配をもたらした。日本では第二次世界大戦で上位1%の所得シェアが急減した。

・革命による平等化

ロシア革命や中国共産革命は、既存の階級構造を破壊し、急激な平等化をもたらした。しかし、その過程で多大な人的犠牲を伴った。毛沢東大躍進政策では4000万人以上が死亡したとされる。

 


●平和的平等化の限界

福祉国家政策の限界

20世紀後半、先進国では福祉国家政策による平和的な平等化が試みられた。しかし、その効果は四騎士による暴力的平等化に比べて限定的であり、持続性も低かった。

グローバル化の影響

1980年代以降のグローバル化の進展は、再び不平等を拡大させる要因となっている。国際競争の激化や資本移動の自由化が、富の集中を加速させている。

 


現代社会への示唆

・平等化の困難さ

著者は、暴力的手段なしでの大規模な平等化は極めて困難であると結論づけている。平和的な方法での急激な平等化の歴史的事例は見当たらない。

・今後の展望

核兵器の存在により大規模戦争の可能性は低下し、グローバル化により革命や国家崩壊の影響も限定的になっている。したがって、今後も緩やかな不平等の拡大が続く可能性が高い。

【金持ち父さんの投資ガイド 上級編】

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【金持ち父さんの投資ガイド 上級編】

金融教育やマネーリテラシーの重要性が叫ばれる中、世界の名著はやはり真を突いています。変化が激しい時代において、思考の切り替えの重要性が強く問われる本です。

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●適格投資家、専門投資家、洗練された投資家、インサイド投資家、究極の投資家。

●金持ちになるまで昼間の仕事は続ける。

起業家精神を持つ。

●成績の良い、能無し。これはいけない。

●無能な人間のために時間を無駄にすることなど絶対にしない。

●素早く変化しなければどんどん取り残される。

●株式公開をする前に確認すべきこと。チームの為中の誰がこれまで会社を動かしてきたか。会社を経営することと新しい製品やビジネスを夢見ることの間には大きな違いがある。

●B-Iトライアングル全体をうまく管理することができるか。会社のどのくらいの部分を売りたいと思っているか。売るつもりか、続けるつもりか、子供に残すつもりか。

●きちんと文章化され、よく練られたビジネスプランがあるか。

●大きな借金を抱えていた時は億万長者になることは無理だと思っていた。振り返ってみると目標を達成することよりも、目標をきちんと紙に書き、それを目指して頑張ることのほうが重要。決めた後はその目標の達成が可能となる道を自分の頭が勝手に見つけていく。

●今のビジネスの世界で図体ばかり大きくて効率の悪い分野、人々が現行のシステムに満足しておらず製品に改善が必要とされている分野がチャンス。

●世の中で教育やトレーニングのためにどれほどのお金が費やされているか考えれば驚くべき数であることが分かる。

●ビジネスの世界、軍隊、家庭、専門的なセミナーなどの金額を考えるとどんな産業にも負けない。

●自分が求められていないところには行くな。

●金持ちはどうして破産するのか。→新しい問題を対処するのに以前のままの習慣を用いるから。

・お金の扱い方を知らない。教育と経験が伴っていない。

・お金を手にした時の高揚感が麻薬によって精神が高揚した状態に似ている。

・お金が入ると友人や親戚が近付いてくる。

・良い支出と悪い支出の違いがわからない。

・お金を失う恐怖感が増す。

●コインの裏と表がある。お金が十分にない世界しか存在しないコインの片方の面しか知らない人はお金を儲けてもコインの裏側のお金が有り余る世界を見ることは決してない。

●支出をコントロールすること。「私は更に金持ちになるために支出を利用する。平均的な人は更に貧乏になるために支出を利用する。」

●必要なものは、自分のアイデアのみ。

●根強く残る古い考え方。もう昔とは違う。我々は情報時代に生きている。一生同じ仕事のためにせっせと働くのは古い考えだ。

●「何もしない金持ちは怠け者だ」。これも違う。ただ肉体を使うだけでなく頭を使う必要がある。

●資産を買う資産を作り出すのではなく、お金のためにせっせと働き稼いだお金で、負債を買うようなマネーリテラシーではいけない。親の大部分はそうだ。無邪気に資産だと信じている人も多い。給料だけを頼りにその日暮らしをしている人は多い。

●過去の成功は何の意味も持たない。もうルールは変わっている。

●平均的であることをやめなさい。

【40代にとって大切な17のこと】

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【40代にとって大切な17のこと】

40前に読んでおきたかった本。自分の親や世間でいわれる生き方などすべて無視して、自分のために読んで実践すべき本だと思いました。分かりやすく読みやすいのでオススメです。

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●いまや人生100年時代。今の40代の選択肢の幅はとてつもなく広がっている。

●自分のための人生を生きる。全てを放棄できないが、子どもが大きくなったことで少し余裕ができて来たことにあなたは気づいている。

●長い人生の中で幸せのレベルが最も下がるとき。後半の人生を決める大切な10年。

●子どもと向き合って過ごせる時間は10-18歳くらいの8年しかない。最初の4年は思春期で避けられたり受験や部活で忙しかったりすることが起こりがち。

●子どものお弁当を作るのが忙しくて嫌だと思っていたら、卒業で今後できなくなるのかと思うと泣けて来た、と言う話。

●親、兄弟、子どもとの別れの準備をしておく、自分が死ぬことも考えておく。

●人生とは何かを考えなければ一瞬で過ぎる。80年人生を観覧車で例えるなら40代はゴンドラの頂点に達する。下りの人生を初めて体験することになる。

●40代の自分の取扱説明書をつくる。

・あなたは誰ですか

・好きなもの、苦手なものはなんですか

・嬉しいと思うこと、イライラすることはどんなもの

・エネルギーはポジティブかネガティブか、エネルギーを多く消費するものは何か、回復させるものはなにか。

・許せないことは何か、癒やされるのは何か

・モチベーションを劇的に上げるもの下げるものは何か

・一緒にいたい人、いたくない人は誰か。

・夢は何か、欲しいものは何か。楽しみにしていてワクワクすることは何か

●楽しいことしか考えない。毎日の楽しみと喜びを増やす。25-55歳くらいが人生でドラマが起こりやすい。40代が最も楽しめる10年。

●40代で出来たらすごく楽しいことリストを作る。

●追いかけ回される人生にサヨナラを。

●油断していると周りの人たちがあなたの時間とエネルギーとお金を許可もなく奪っていく。人生泥棒。

●自分がどれくらいのレベルで仕事出来ているのかを冷静に分析してここからレベルアップ出来そうならどんどん仕事の幅を広げる。

●お金とエネルギーの予算配分を考える。自分にエネルギーを使うとは、自分が心から喜ぶこと、自分の魂が震えるような楽しいこと、ワクワクして仕方がないこと。

●自分を投資案件としてみる。自分のプロデューサーとして投資を惜しまない。最高に輝くための投資をする。例えば自分のために借りた一軒家で子育ての合間に読んだり書いたりしていた。

●40代以降は利害関係抜きに話せる人がいるだけで心の平安を得ることができる。

●貸し借りが人間関係を作る。サードプレイスのような友人を持つ。

●友人知人とは資産と負債を共有する関係。あんな人と友達なんですかと思われたら負債、あんな素晴らしい人と友達なんですかと思われたら資産。

●親友たちとグループで成功していく。40代からでも70代まであと30年ある。華僑やユダヤ人は普通にやってる。大企業OBやロータリーの人たちはよく知っている。

●「何もしない」をやってみる。一人で旅館に泊まって、ただただ夕日を見るとか空を仰ぐとこ何も考えないなどの腑抜けの時間を作るとヒーリングが起き、心とからだを良いバランスに戻す。

●行ってみたかった場所は?観光地の写真も探せばいっぱい出てくる。イメージして準備ができたら行く。

●ひとり旅をせよ。1週間くらいが理想だが、日帰りでも一泊2日でも良い。お金は要らない。気の向くままに歩いて、泊まればよい。

●自分のいいところ、辛かったことを思い出す。手持ちのカードの中で幸せを見出せるかどうかが人生ゲームと気付くのが40代。

●自分年表を作る。点と点が繋がっていき、色々あったけどとにかくそこそこ幸せだと思えたら振り返りは成功。

●両親祖父母の人生を想像する。

●50代以降をイメージする。人生二毛作時代。40,50からでも人生のスタートを切れる。移住、起業、転職、誰と一緒にいたいか、など。

【最高の体調】

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【最高の体調】

基本的な知識が網羅されていて実践するだけでかなりの効果が期待できる本です。読みやすいです。

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● 『私たち人間は、長大なビルを作りあげたが、いっぽうで気は短くなった。道路を広くしたわりに、視野は狭くなった。 お金を使っても身につくものはなく、ものを買っても楽しみは少ない。家は大きくなったが、家族との関わりは小さい。便利になったのに、時間はない。専門家が増えても、それ以上に問題も増えた。薬は増えたのに、健康な人は減った。私たちは、酒を飲みすぎ、タバコを吸いすぎ、時間をムダに過ごし、少ししか笑わず、毎日を急ぎすぎ、怒りすぎ、夜更けまで起きすぎ、目覚めたらすでに疲れている』

● 本書では、「悪いのは自分だ」という考え方を採用しない。文明病だからだ。最も典型的なものは肥満である。古代ではあり得ない。

● この人類の進化と現代のミスマッチが進化医学の根幹になる。少なくとも意志の力だけで「肥満」に立ち向かうのが時間のムダだということはハッキリするでしょう。

鬱病は世界中で増え続けており、年間で100万人の命を奪う社会問題になっている。日本でも10人に1人が鬱病

旧石器時代の食事法で健康を取り戻した。

●文明病を引き起こす2つ。炎症と不安。炎症は「腸」「環境」「ストレス」を変えると解消出来る。不安は、「価値」「死」「遊び」に焦点を当てる。

● 122歳で亡くなったフランスのジャンヌカルマンは85歳でフェンシングを始め、100歳まで自転車でパリの町を走り抜け、114歳では女優として見事なセリフ回しを披露。1988年に行われたゴッホ生誕100周年のイベントでは、実際にゴッホに出会ったことがある唯一の人物としてインタビューを受けたところ、「彼は不潔で性格も悪かった」というブラックユーモアで周囲を沸かせた。超高齢者は炎症が極端に少ない。

●内臓脂肪が減らないと炎症は治まらない。謎の不調と炎症は明確に連動している。

鬱病は脳の炎症に関連しておりセロトニンドーパミンなどの脳内のホルモンバランスが崩れておこるという考え方。

●狩猟採集民と現代日本人の違いは短期的な炎症と長期的な炎症。我々の体は低カロリーには対応できるが高カロリーを処理するようには設計されていない。

● 平均の睡眠時間が1日7〜9時間の範囲を逸脱すると体内の炎症マーカーが激増する。狩猟採集民は日没3時間後には眠り日出とともに起きた。不眠や寝不足などは皆無。

●農耕時代に入り、狩猟採集時代に比べて栄養が偏り、身長が平均20cm縮んだ。

● 『なぜ生きるかを知っている者は、どのような生きることにも耐える』。

上下水道の整備は抗生物質が腸内の善玉菌を殺し、衛生設備が有用な菌との接触を妨げてしまった。1989年東ドイツの生活水準は西ドイツより低く、衛生環境はかなり劣悪なものだったが、清潔な暮らしをしていた西ドイツの方が、東ドイツより花粉症の患者数が4倍も多かった。腸内細菌が減ったことに起因する。免疫システムを鍛えるには衛生状態を良くすることが善とは言えない。

● 食物繊維の摂取量が1日10g増えるごとに早期の死亡率が11%ずつ減る。ヘタなサプリや健康食品を飲む前に食物繊維を増やしたほうがよい。

●腸内細菌は加工食品が大の苦手。

●人は環境に影響を受ける。孤独だった人に友人ができると寿命が伸びる。孤独から来る炎症で体調が崩れ、さらには脳の機能まで衰えてしまうのだから、仕事のパフォーマンスが下がっていくのは当たり前の話。幸福、富、名声、健康は、すべて人間関係の土台があってこそ。

●偽物の自然でも効果大。PCやスマホの壁紙を森や海の風景に変え、通勤電車の中では風や潮騒の音を聞くのが、いまの暮らしに自然を取り込むはじめの一歩。

●デジタル機器を全て没収。朝食は抜いて、昼過ぎに根菜類、フルーツ、ナッツ類で軽い昼食。夜は野菜を中心に加熱調理した肉を食べる。睡眠は必ず8時間より多く取る。という実験を4日実施したら予想外の効果が。体重は平均7.5%減り、内臓脂肪14.4%減少、インスリン抵抗性は57.83%改善。

●人は元々人間関係を築くように出来ていない。1回につき5名前後としか親密な関係を築けない。一緒に過ごす時間が長く、同期すると親密になる。

●慢性的ストレスは体を壊す。ウォーキングだけでストレスは激減。

●40分の昼寝で身体が完全回復する。無理でもとりあえず何せず10-15分目を瞑るだけでも絶大なる効果。

【あなたを疲れから救う 休養学】

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【あなたを疲れから救う 休養学】

現代における重要な学問。これが全てのパフォーマンスに影響する。自分の体調は自分で最高に持っていくことが重要と改めて気付かせて頂けます。

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●栄養学やスポーツ科学などはあるのに休養学はない。

●日本人の8割が疲労を抱えて仕事をしている。疲労による経済損失は1.2兆円に上る。疲れているのに無理して働いて生産性が下がる。

●年代別なら若い女性が1番疲れている。60代より70代の方が疲れていない。男性よりも女性の方が疲れている。家事育児仕事が重なっている。

●アスリートなら過トレーニングにならないようにトレーナーが調節してくれたりするが、ビジネスマンはトレーナーがいない。疲れていても惰性で働いたりする。

●昭和は肉体労働が多く夜ぐっすり眠れたが、令和は頭脳労働が多く夜布団に入ってもうまく寝られない人が多くなっている。

●営業の仕事なども今までは1日3件ほどしか回れなかったが、オンラインなどで1日6,7件わーこなせるようになった。空き時間に音楽を聴いたり、同僚とお茶をしたりする隙間時間も無くなり孤独に負担がかかりがちになっているケースもある。

●副交感神経と交感神経のバランスが大切。夜22時23時から激しい運動したり暑すぎるお風呂に入ると、交感神経優位になり最適な時間帯に寝付けなくなる。

●免疫系を活性化させることで疲れを取る。

●休んでもフル充電されていない。休養のあとに活力を高める行動を取るとフル充電に近い状態に持っていける。超回復理論。筋トレでも負荷をかけて筋繊維を壊し、基礎筋力の増強を図ることができる。押し付けられたものではない自分で決めた負荷がよい。家族に頼まれたDIYや地域貢献活動なども良い負荷の例。

●何もしないより運動した方が疲れが取れる。呼吸により血流が良くなり、身体の隅々まで酸素が行き渡り、老廃物の除去も促進される。夜は心地よい疲労により副交感神経優位となりぐっすり眠れる。さらに筋力が増強されると代謝が良くなる。

●浴槽に溜めたお風呂に浸かること。発汗、血流アップ。水圧により身体の隅々の老廃物も除去される。

●栄養を摂るということは現代において「食べない」ことも重要。正月たらふく食べて、ずっと食べていては過栄養となる。七草粥で胃を休息させるなどのバランス。

●腹八分目にすることでマウスの寿命が1.5倍に伸びた。腹八分目だと活動量が増えるため。満腹だと動く気がなくなる。

●運動、転換、栄養、造形創造、親交、など休み方には色々ある。組み合わせて休養する。

●家族で取りたい休みが違う場合、無理に合わせなくてよい。

パワーナップとは15分くらいの昼寝。これを日々取り入れる。それ以上寝るならサイクルである90分で目覚ましを掛ける。

●平均睡眠時間はあまり意味がない。人によって必要な睡眠時間が違う。自分の体と相談しながら最適な時間を見出す。昼間にできるだけ身体を動かす。

●睡眠ホルモンメラトニンが1日のサイクルを決める。サーカディアンリズムに従って規則正しく生きることが重要。

メラトニンは日光が当たって14,5時間抑制されるが14,5時間後に発生する。寝たい時間の14,5時間前に陽に当たることがよく寝るコツ。

●隙間時間ほど休養にピッタリ。目を瞑る、運動する、人と喋る、深呼吸、ストレッチする。

●勤務間インターバルがあるEUでは連続して働かせることはできない。