けんすうさんの著作で、キャラを作り、その通りに演じていると環境が完成されその通りになっていく、という実体験を通じた内容はわかりやすく、自分にも重ねられます。おすすめです。
1. 物語思考の定義
物語思考とは、自分を物語の主人公として捉え、なりたい自分に向かって人生を進めていく考え方である。自分を客観視することで行動しやすくなり、失敗を物語を盛り上げるエッセンスとして捉えられるようになる。
2. やりたいことを見つける必要はない
従来の「やりたいこと探し」から脱却し、なりたい状態をイメージすることから始める。やりたいことは過去にはなく、未来を見ることが重要である。
3. 10年後のなりたい状態を100個書き出す
まず、10年後になりたい状態を制限なしに100個程度書き出す。これにより、自分の理想像を具体化し、頭の中の枷を外すことができる。
4. なりたい状態の抽象度を上げる
書き出した状態をさらに抽象化し、「なぜそうなりたいのか」という上位の理由を考える。これにより、より本質的な自分の望みに気づくことができる。
5. キャラクターの設定
なりたい状態を体現している実在の人物をイメージし、そのキャラクターを設定する。このキャラクターが、自分が演じる役割となる。
6. キャラクターの行動をリストアップする
設定したキャラクターがとりそうな行動を具体的にリストアップする。日常生活の様々なシーンでの行動をイメージし、書き出す。
7. キャラクターを実際に演じる
リストアップした行動を実際に行動に移す。自分の性格を変えるのではなく、設定したキャラクターの行動を真似ることに集中する。
8. キャラクターが活きる環境を作る
設定したキャラクターが最も活躍できる環境を意識的に作り出す。環境を変えることは、周りの人を変えることを意味する。理想のキャラクターがいそうなコミュニティに積極的に参加する。
9. 物語を転がす
自分の人生を客観視し、読者目線で面白いと思えるように生きる。失敗を恐れず、挑戦と失敗を繰り返して見せ場を作る。物語を進めるように人生を送ることで、自然と行動力が高まる。
10. プロセスを楽しむ
目標達成だけでなく、そこに至るプロセスを楽しむことが重要である。物語思考により、日々の小さな一歩が変わり、気づいたときには理想の自分に近づいている状態を目指す。
●物語思考は、従来の自己啓発本とは異なるアプローチを提案している。自分を鼓舞したり、一時的にモチベーションを上げるのではなく、自分をキャラクターとして客観視し、そのキャラクターの行動を考えていくことで今を充実させる思考法。
●特徴は、自分を主人公にして「物語を進める」ように人生を送ることにある。これにより、自分の人生を客観的に見ることができ、より本質的な対策を打ちやすくなる。
●物語思考の実践は5つのステップで構成される。まず、自分を制限している頭の枷を取り除く。次に、なりたいキャラクター像を設定し、そのキャラクターを実際に動かす。そして、そのキャラクターが活きる環境を作り、最後にそのキャラクターで「物語を転がす」。
●この思考法の利点は、失敗を恐れずに行動できるようになることだ。失敗をストーリーを盛り上げるためのエッセンスと捉えられるので、挫折しにくくなる。また、自分の行動を客観視することで、より効果的な選択ができるようになる。
●特に「やりたいことが見つからない」「行動できない」という悩みを持つ人に効果的である。自分の理想像から導き出されたキャラクターを演じることで、自然と自分の理想に近づきやすくなる。
●最終的に、物語思考は人生のプロセスを楽しむことを重視している。目標達成だけでなく、そこに至る過程を充実させることで、より幸せな人生を送ることができる。