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【図解 孫子 最高の戦略教科書】

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【図解 孫子 最高の戦略教科書】

図解でめちゃくちゃ分かりやすい。こんなエッセンスが1000円で学べるなんて感謝しかない内容。

図解 最高の戦略教科書 孫子 (日本経済新聞出版) https://amzn.asia/d/c7Mt9uH

 

●現代の孫氏の愛読者として知られる孫正義ビルゲイツ大前研一長嶋茂雄、フェリペスコラーリ、ノーマンシュワルコフ。

●長期戦になれば軍は疲労し、指揮は衰え、戦力は底をつき、財政危機に見舞われればその隙に乗じて他国が攻め込んでくる。そうなってはどんな知恵者がいても事態を収拾することは出来ない。

●百回戦って百回勝ってもそれは最善の策とはいえない。戦わないで敵を屈服させることが最善の策。漁夫の利を狙う。

●戦争には学習や成長が通用しない。国は滅んでしまえばそれでおしまいであり、人は死んでしまえば二度と生き返らない。負ける戦いをそもそもしない。負けないことを活かす。

●ライバルを味方に引き入れれば自分の負けはなくなる。M&Aによって既存のライバル勢力を味方にしてしまう。

●最高の戦い方は事前に敵の意図を見破ってこれを封じること。次善の策は敵の同盟関係を分断して孤立させること。

●いったん強者の傘下に入るのも戦略のうち。劣勢の兵力なら退却し、勝算がなけれは戦わない。

●戦いにおける基本要素【五事】

・道:下々の人間を上に立つものと一心同体にさせる理念。会社でいえば社是、理念。

・天:昼夜、晴雨、寒暑、季節などの時間的条件。会社でいえば何かを行うタイミング。

・地:行程の間隔、地勢の険しさ、地域の広さ、地形の有利不利などの地理的条件。会社でいえばインフラ、ビジネス環境。

・将:知謀、信義、仁慈、勇気、威厳、などの将軍の器量。会社でいうと現場責任者、執行責任者の力。

・法:軍の編成、職責分担、軍需物資の管理など軍政に関する条件。会社でいうとマネジメント、組織統制、装備。

●戦うかどうかを決める七計。

1.責任者はどちらが戦いの大義や理由を下まで浸透させているか。

2.将軍はどちらが有能であるか。

3.天の時と地の利は、どちらに有利か。

4.法令はどちらが徹底し、兵器や兵站はどちらが優れているか。

5.軍隊はどちらが精強であるか。

6.へいそつはどちらが訓練され、組織されているか。

7.賞罰はどちらが公平に行われているか。

●勝てなくても不敗でいることが大切。短期間で勝てる相手とだけ戦う。

●戦いの基本は、何より情報格差をつけること。

●疲れ切って空腹な相手には勝ちやすい。

●やる気や勢いは戦いに勝つ必須条件。

●規模の大きさは何よりの力。石で卵を砕くように敵を撃破するには「身」をもって「虚」を撃つ、つまり充実した戦力で敵の手薄を突く戦法を取らなければならない。

●戦争の真髄は「詭道」にある、戦争とは所詮、「だましあい」、に過ぎない。え、自分はいま戦っていたの、と思わせる。臨機応変に動き、こちらを小さく弱く見せ、こちらの意図をトンチンカンに解釈させ、敵をかき乱す。

●先手必勝は勝負の金言。善く戦う者は人をいたして人に致されず。

●敵を分割し、味方は集中させる。敵が十に分散したなら十の力を持って敵の一を攻めるなり。

●急所をつく。こちらが戦いを欲するときは敵がどんなに塁を高くして、堀を深くして守りを固めていても戦わざるを得ないよう仕向ければ良い。それには、敵が放置して置けないところを攻めること。

●戦う場所が分かっていれば圧倒的に有利。敵を有利な条件で待つこと。

横綱相撲と奇襲のコンビで勝つ。敵と対峙する時は「正」すなわち正規の作戦を採用し、敵を打ち破る時は「奇」すなわち奇襲作戦を採用する。これが勝利の王道である。

●人や組織は利害で操れる。敵に作戦行動を起こさせるためにはそうすれば利益になると思い込ませなければならない。

●考え込ませることが武器になる。戦争の形態は奇と正の2つから成り立つがその変化は無限。何が来るかを分からないと考え込ませること。

●達人は後出しジャンケンでも勝てる。形あるものは必然的に強さと弱さを持つことになる。そこでこちらは、意図せず敵が見せた弱さの部分に刀を振り下ろして敵に勝つ。無形から攻めの形に変化できる。

●人の気力は朝は旺盛、昼にダレる、夕方は休息を求める。勢いの波を見極めること。

●どうやって勢いに乗るのか。それは一歩間違えば全滅する絶体絶命の窮地に追い込み、死地に突入してこそ、初めて活路が開ける。兵士というのは危険な状態におかれてこそはじめて死力を尽くして戦う。

●戦争の結果は、国土の広さ、食力生産量、人口の多さ、敵との戦力バランス、戦いの帰趨、で決まる。

●全ての戦略は情報に行き着く。諜報は極めて重要。情報こそ戦略のキモ。