本要約ブログ

20-50代ビジネスマン向け、本要約ブログです。

【構造が成果を創る】

【構造が成果を創る】

おすすめされて読んだら最高でした。根本的な問題解決を構造によって把握することの重要性、付加価値の創造の仕方を深い本質部分まで掘り下げて解説されていて分かりやすいです。

構造が成果を創る: 価値を構築するストラクチャリング思考と手法 https://amzn.asia/d/5PO82OL

キーエンス社内での言葉。「売上だけ上げたいのであれば、鉄を1億で買って、1億で売ればいいでしょう。そうしたら売上は1億です。しかし、そこには価値もなければ、利益もありません。その時、そこで働く人の命の時間は何のために使われたのか?価値ゼロのためですか?違うでしょう?我々がビジネスにおいてするべきことは、仕入れたものに対し、付加価値を創り上げ、それをお客様に買ってもらい。使ってもらい。その価値を感じていただく。その差分(仕入と購入価格と顧客の得る価値)こそが、私たちが命の時間を使って創り上げるものでしょう。だから利益なのです。付加価値なのです。」

●「あなたの命の時間が生み出す価値を最大化しなさい。」

●構造が挙動を創る。人は、物理空間上に、ある一定の構造があると、その構造に沿って、挙動をする傾向が高くなる。

●重要な問題は、数多くの組織や仕事が複雑化してしまったため、構造として考えることを諦めてしまっているということ。パターン化、システム化出来るものをパターン化しないからシステム化もAI化も出来ない。

臨機応変によって生まれた作業はどうなるのか。多くの組織は、その作業を忘れ再現しようとはしない。しかし、構造によって成果を創る組織は、その臨機応変から生まれた成功例を、分析し、パターン化し、再現可能にする。

その再現を実現する手法は、マニュアル化であったり、研修であったり訓練であったり、ツールにするという方法であったりと様々だが再現可能にしている。

●構造化された作業という土台の上に、臨機応変が様々発生し、それを更に構造化していく。

●営業と開発の仲が悪いという構造問題。両者とも存在していない役割と責任を指摘し合っている。ここを経営者が担う。商品価値を作り上げることに責任を持つ役割を組織内に作る必要がある。

●ストラクチャリング思考。物事を事実で捉え、構造として捉え、パズルのように入れ替えることで、問題が解決でき、再現性を持たせることができる思考。

・ファクト思考~解釈を事実化する~

・構造化思考~事実の連鎖を構造化する~

・パズル思考~構造を入れ替えた後の変化の予測~

●価値の根元は感動(感情の動き)である。

人が感じる価値は、3つ。今より便利に今と同じ感情を味わえる。辛い感情を感じるリスクを減らすことができる。今より高い位置の感情を味わうことができる。

●付加価値では無いことを見分ける。ムダ=付加価値ではないもの。

●お客様の状況・環境が聞く内容だけでなく、絵として理解できるようになること。柱、パイプ、壁、扇、木の枝という人がいた時にも全体を想像してそれは像だと言えるように、実際の現場に行って観察することが大切。同じ絵を見た時にお客様との信頼が深くなる。

●ニーズ探索のまとめ。企業編。

①付加価値はそのままで時間や金を最小に出来る。

②リスク(未来の時間・金)を減らすことができる。

③価値が向上する(利益が上がる)

●ニーズ構造を探索し、特徴によりどのような利点・感動を生み出すのか、それはニーズと合致しているのか、どのような価値を生むのか、その価値は価格と比べて圧倒的に価値のあるものか。を構造的に理解し、価値創造をお客様の情報空間に繋ぎ合わせる。体感していただき差別化をする→意思決定→価値実現(どのように特長を使うと利点・価値を得られるか)へ進んでいく。

●売れない人は特徴ばかりを語る。特徴と利点の区別をかたれないとそういうことになってしまう。お客様目線になって考える、ということがよく語られるのはここ。だから何?ということが大切。

●差別化。特徴→利点→価値を提供できるのは私たちだけ。

1.本当に私たちだけ(オンリーワン)

2.私たちが業界トップ(ナンバーワン)

3.同じ価値を提供している会社がごく少数

4. 同じ価値を提供している会社が少ない

【実家の空き家 超有効活用術】

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【実家の空き家 超有効活用術】

日本における空き家の多さ・増加率は他人事ではなく、そこをビジネスチャンスにした外国人に安く購入されていることを知らなければならないし、駅近で放置されている空き家などはドンドン重税を課して流動させるべき。知識を得て有効活用するのか、無知が故に手を出せないのか、をよく考えさせられる良書で最高です。

実家の「空き家」超有効活用術 https://amzn.asia/d/hN4l6yZ


●2018年の国の調べでも全国で846万戸の空き家がある。潜在的には1000万戸に達しているという見立てもある。これは日本国民10人に1人は空き家の所有者となっているということ。

●更地にすると固定資産税が跳ね上がる。用地の面積が200平米までの部分は固定資産税評価額を6分の1に軽減、200平米を超える部分は3分の1に軽減される。

●更地ではなく空き家を放置しても重い税金負担がのしかかる。2014年11月、建物が立っていても行政が「特定空き家」として指定すると住宅用地の軽減措置を受けられないという法律が決まった。

●空き家の評価は、国税庁相続税路線価でチェック出来る。路線価の評価減をすることができる。歪な土地の評価減、大きな面積の宅地の評価減、借地の評価源、賃貸住宅が建っているような土地の評価減、賃貸住宅が建っているような土地の評価源、道路扱いになっている土地の評価減。

●賃貸住宅、宿泊施設として貸す。経済界の予測では民泊やホテルなどインバウンド需要に支えられてきたビジネスモデルの需要の完全回復は2025年の大阪万博頃までかかると言われているが、もう少し早いと思う。

●民泊利用は一般賃貸住宅の家賃収入より高い収入が得られる。

●パーティールーム。賃貸時間貸しパーティールームとして親しい友人や家族、誕生日会や女子会、動画撮影、部屋によっては大型スクリーンで映画を見るなど少人数で集まる会合にで多く利用される。テレワーク、ワーケーション住宅もあり。

●賃貸需要を行政の住宅扶助から類推する。H30年の大阪市の人世帯あたりの月額限度額は1人世帯4万円、2人世帯4.8万、3-5人世帯5.2万、6人世帯5.6万、7人以上世帯6.2万。

●外国人は入居客層として重要ターゲット。外国人は増えている。今までは外国人同士の口コミが多かったが最近は外国人専門の入居募集サイトがある。保証会社の株式会社グローバルトラストネットワーク(GTN)の募集サイト。

●独居高齢者に対応してくれる賃貸住宅はまだまだ少ない。住宅確保要配慮者は2010年から2035年までの25年で1000万から1400万世帯へと増加する。セーフティネット住宅情報提供システムなどに登録することで、チャンスはまだまだある。

●あなたの物件を是非借りたいと思わせる工夫。営業力強化、情報拡散(ウチコミ、ジモティー、エコーズ)、家具家電付きにする、ステージング(家賃1-2ヶ月分までに抑える)、DIY可能物件にする、多頭ペット飼育可能物件にする。

●大阪の商人たちの言い伝えにある「不動産を大切にしなさい」という言葉。江戸元禄時代の豪商の奈良屋茂左衛門は一代で財を成したがその遺言は、「いかなる商いもしてはならない、のちは店賃収入で暮らすこと」と子孫に強く求めた。江戸の豪商で成功したものでも子孫には商売を継がせるのではなく不動産賃貸業を行わせようとした。

●時代の浮き沈みがある中でも安定的に一定の収入がある不動産賃貸業は人の生活の安定につながる。

●相続空き家なら表面利回り50%,100%も当たり前。古家再生不動産投資では10-20%程度は標準利回り。注意事項としては相続物件の売却による3000万円の特別控除を狙う場合は一度賃貸してしまうと控除は受けることができない。

●古家で地震で倒壊する7割の理由が柱の「ほぞ抜け」。これを安価な金具で補強する。多少壁にヒビが入ろうがとにかく家が倒れなければ良いと考えて、後付けの「ホールダウン金物」というものがあるので、ビズ留めで基礎と柱を繋ぎほぞ抜けを防ぐ。全国古家再生推進協議会の再生士はエイム株式会社の「かぞくまもる」をオプション設置する。建物の倒壊を防ぐことが命を守ること。国の基準の耐震工事だけが耐震工事ではない。

●空き家を生み出さないためにすぐにすべきこと。本人が生きていても認知症や寝たきりになると本人が契約書にサインして法律行為を行うことが出来なくなる。

●相続を待つのではなく高齢者が元気なうちに権限を信頼できる家族親族に託す家族信託制度がある。

認知症発症により、以下のように手の打ちようがなくなる。

・本人の代わりに預貯金が引き出せない、すなわち家族や親族が支払いを立て替えなければならない。

・本人名義の不動産を売れない、貸せない、直せない。

・本人の財産を把握できない。

・贈与や保険契約などの相続対策が取れない。

●自由度の高い信託法に基づく民事信託(家族信託)が脚光を浴びるようになった。

●1000万戸の空き家、解体費用を一戸300万と見積もっても市場規模は30兆円。日本の国家予算の10分の1くらいの経済規模。

【宇宙の地政学】

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【宇宙の地政学

経済が回れば優秀な科学者を雇うことができ、軍事力も増強できる。過去から紐解き、今後宇宙覇権を握った国が地球支配を容易にする流れを解いている本。

宇宙の地政学:科学者・軍事・武器ビジネス 上 https://amzn.asia/d/bG4fkEm


●敵がいるから科学は発展するのか。科学者・軍事・武器ビジネスの関係性。

●軍事・産業と科学者の奇妙な同盟関係。

●戦争ではしばしば科学技術が決定的な役割を果たす。片方が科学技術の知識を活用し、もう片方がそうでないとき、そこには必ず力の非対称性が生じる。

生物学者が戦時協力を求められれば、細菌やウイルスの兵器化を考える。包囲戦の際、腐敗した動物の死骸を城壁のなかに投げ入れるのは、生物兵器使用のはしりだったかもしれない。

●戦争には化学者も貢献する。古代の戦争で井戸に入れるための毒、第一次世界大戦マスタードガスや塩素ガス、ベトナム戦争枯葉剤焼夷弾、現代の紛争で使われる神経ガス

●物質、運動、エネルギーの専門家である物理学者が戦争でなすべき仕事はシンプル。こちらのエネルギーをあちらに持って行くこと。

●それが最も強力な形として具体化されたのは、第二次世界大戦で使われた原子爆弾であり、その後の冷戦中に開発された、さらに破壊的な水素爆弾だった。

●エンジニアがすべてを実現する。科学を使って戦争を容易にするのは、エンジニア。

●天体物理学者と軍隊は、たまたま関心事の多くが重なっている(マルチスペクトル検出、距離測定、追跡、画像化、高地、核融合、宇宙利用)。

●天体物理学者のコミュニティ全体としては、他の多くの学術界と同じく、圧倒的多数がリベラルで反戦主義だが奇妙なほど軍と共謀関係にある。

●天測航法が征服や覇権に利用された最も古い時代から、人工衛星が戦争に利用される現代までを通して探る。

●不可視性は天体物理学者と軍人の双方を魅了する。いずれも監視活動に従事するから。

●天体物理学者は知識追求のため、望遠鏡を利用してはるか遠くの宇宙空間を探索する。軍人たちは敵の隠された部分を探りながら自分自身の姿を秘匿し、危険を避けながら支配権を確立しようとする。

【新・宇宙戦争】

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【新・宇宙戦争

これはSFでも何でもなく、我々が生きている間にほぼ確実に起きる未来であり、未来を想定して現在の行動に変えるバックキャスティングが大切であると教えて貰える良書でした。特に、サイバー関連の攻撃の後は膨大なデマやフェイクニュースSNSに氾濫することは、これからの戦争における常識であることは全国民が知っておくべきことだと思います。

新・宇宙戦争 ミサイル迎撃から人工衛星攻撃まで (PHP新書) https://amzn.asia/d/3YGpSoV

 

●カーナビが動かなくなる、ATMからお金が引き出せない、電車が突然止まる、ケータイが通じなくなる。これらは宇宙戦争の始まりを疑う価値がありそう。

●何らかの攻撃や事故が衛星システムに起これば、宇宙への依存を深める我々の生活は一変する。

●宇宙人と人類の戦いではなく、人類同士の戦いが宇宙で起きるかも知れないというシナリオ。

●宇宙を経由するデータ通信量が増大および高速化する事で衛星利用の飛躍的増大が予想されており、小型衛星が増えて宇宙の混雑化が、深刻化していくことは間違いない。

●未来の戦場。敵を探し回る自動徘徊型の無人戦闘車両、空母に襲いかかる数万の小型ドローンの群れ、空中戦の只中にもパイロットに戦い方のアドバイスを行うバーチャルアシスタント、リアルタイムの情報を元に自律的な攻撃を行う空対峙ミサイル。

メタバース空間における戦い。メタバースソーシャルメディア、オンラインゲーム、AR、VR、暗号資産などの多様な要素を含み、ユーザーが仮想的に活動できるデジタル現実と考えられ、新たなサイバー空間の概念を意味する。

●遠くない未来で技術進化に伴い公共性の高いサービスがメタバース空間で提供されSNS同様急速に利用が進む可能性は高い。

メタバース空間における治安や安全保障上の問題が一層深刻化することも考えられる。メタバースを宇宙、サイバー空間と同様に軍事的な作戦領域の一部と位置付けで安全保障上の対応を模索すべき。

●中露の宇宙協力について。中国は2022年自前の国際宇宙ステーションを完成させた。ロシアは25年には国際宇宙ステーションから脱退し自前の宇宙ステーションに向かう。中露で宇宙ステーションの具体的な協力が始まるようにもみえるが、中国は天宮にロシア人宇宙飛行士を迎え入れることは消極的であり、両国間の政治、文化、技術面での国益といった目に見えない障壁によって実現は難しい。

●「統一を実現しなければならない。実現できる」と言い切った習近平による台湾統一は、実現できなければ中国共産党習近平もその存在意義を問われることになる。中国が最終的に先進国との正面からの戦争ではなく、宇宙、サイバー、電磁波空間における非対称戦を重視したハイブリッド戦争を決心すると考えられる。

●ハイブリッド戦を通じて相手を消耗させ短期間の戦闘で制圧することを好む。半導体があるため多くの破壊や犠牲者を出す武力行使が目的ではないことも大きな理由。

●サイバー空間や宇宙空間における不法行為や攻撃により社会システムが誤作動を起こす、そしてSNS上に膨大なデマや嘘が流れ混乱をきたす中で台湾治安を不安定化させ、物理的攻撃を開始する。

●2018年米国は初めて国家宇宙戦略を立案し宇宙が戦闘領域に変化したことを認めた。NATO宇宙センター創設もそれに従っている。EUの宇宙戦略も着々と進んでいる。NATOはすでに2019年宇宙を陸、海、空、サイバー空間と並んで5つ目の作戦領域として位置づけた。

●日本は何をすべきか。宇宙に係る攻撃は日米安保の対象。アメリカのアルテミス計画への協力。月面でのロボットミッションで協力している。火星に直接ロケットを打ち上げるより、月面で組み立てた方が効果的。この裏には中国の宇宙覇権阻止の思惑もある。

●AI技術、量子技術、ロボット工学、バイオ技術、エネルギー技術は今後の先端的な重要技術として重点的に研究開発が進んでおり、指数関数的な進化の流れにある。2050年前後にはすでに技術的に熟成し実用化されている。

メタバースの利用者は仮想空間で交流することを通じて現実空間では経験できないような体験を楽しんでいる状況だが、その仮想空間ではもちもの、通貨、サービスなどは現実世界と紐づいており暗号通貨の利用により!その価値が安全に保証される。仮想空間と現実空間の境目は一層曖昧になりメタバース空間の多様な活用を促進するものと考えられる。

●人間の脳と兵器が直接繋がるBMI。ブレインマシンインターフェイスで人間の脳から出る脳波を信号に変換してコンピュータ情報を送ることが出来る。頭で考えるだけで戦車を動かし、戦闘機を飛ばすことができる。

●技術的には可能だが、兵器ぐ兵士の脳につながるため、果たして精神は耐えられるのかという問題は未解決。アメリカでは現状でも戦場で過酷なストレスに襲われた兵士が薬物に手を染めることがことが問題になっている。

●IoTで全てがインターネットにつながればシステムの1番弱いところを攻略して本丸に攻め入ることが常道。病院ネットワーク、発電所原発などが狙われると民間への被害は甚大となる。

【致知2024年3月号】

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致知2024年3月号】

丹田の大切さは少林寺拳法にも頻繁に出てくる。長く受け継がれる考えは歴史が証明していて重要性を持つ。丹田を鍛えれば、六十七十ははなたれこぞう。男盛りは百から百から。ということが自信を持って言えるのだと理解出来ました。

致知 2024年3月号 号 https://amzn.asia/d/dJzebzF

 

丹田常充実。丹田とはヘソの下三寸(10センチ)辺りの下腹部を指す。ここに力を入れると健康と勇気を得ると言われる。

●「実践実践また実践。挑戦挑戦また挑戦。修練修練また修練。やってやれないことはない。やらずにできるわけがない。今やらずしていつできる。わしがやらねばだれがやる。」彫刻家平櫛田中の言葉。

●「六十七十ははなたれこぞう。男盛りは百から百から。」

●年なんか忘れてしまっている。そんなこと問題にするから早く老いぼれてしまう。この世は一生勉強していく教場であって、毎年1階ずつ進んでいくのだ。年を取るのは勉強の功を積むことに他ならない。

●「七十にてお迎えがある時は、今留守と言え。八十にてお迎えがある時はまだまだ早いと言え。九十にてお迎えがある時はそう急がずとも良いと言え。百才にてお迎えがある時は時期を見てこちらからボツボツいくと言え。」永平寺古跡館所蔵の書。

●いつも気合いが入っていて、いつもファイトがある。丹田を充実させ人生に挑むこと。

●最後に勝利を引き寄せるのは、心の充実。世界の舞台で勝ち続ける選手はやはり、心技体の三つが全て充実しているということ。どれか一つだけが優れていても欠けていても世界の頂点を掴むことは難しい。

ヤマサ醤油七代目・濱口梧陵は幕末、紀伊半島を襲った巨大地震津波から村を救い、国や藩のために多分野で獅子奮迅の働きを見せた。

●日本の危機管理に「備蓄」が足りない。水や食料はその代表だが、人材の備蓄も欠かせない。しかし人材の備蓄は一朝一夕では難しい。

国難に処するための4つの「防」

・防災

堤防の高さや長さだけではなく建設のやり方。建設する農民に負担がかかっては良いものが作れない。

・防衛

民間防衛の形。スイスが先駆的だが浦組という民間防衛組織は一人のリーダーに頼るのではなく自分の国は自分で守るという意識を醸成していった先に出来たものだ。

・教育

論語、孫氏などの古典を重視していた。日本、東洋で古来大事にされてきたものを学ぶ、それこそ青年が自分に誇りを持ち国を守る原点と考えた。

・防疫

天然痘根絶の道、スピード感を以って西洋医学を学び、日本の医療発展に貢献した者がいることを忘れてはならない。

●おもてなしの真髄は残心にあり。

丹田を鍛えて芯を作る。

●文武両道を修めてこそ一流。

【1%の社長しか知らない銀行とお金の話】

 

【1%の社長しか知らない銀行とお金の話】

目から鱗の分かりやすい最高の本でした。世間でいかに借金というものが間違った捉えられ方をしているかが分かります。正しい借金をどんどんするべきという心構えが大切と学べます。

1%の社長しか知らない銀行とお金の話 https://amzn.asia/d/1Md16aE

●「融資を受けないこと」は「会社を成長させないこと」世間では借金は悪いものと考えられている。個人の立場で借金を避けるのは確かに正しい。しかし会社経営は違う。

●借金=成長のための資金、利息=会社を守るための保険料、借金をする人=事業計画を立てられる人。

●無借金にこだわると、時代の変化に対応できない、既存事業、既存顧客だけでは右肩下がりになるなどの弊害により、ベンチャー精神が失われて社内の活力が急速に失われる。

●融資を受けられるのは、金融機関から「計画を立てられる人」と認められたからであり、PL,BSの数字を読み解けるから。

●実質無借金経営を目指す。財務体質を充実して現預金と固定預金の合計で長期借入金を上回ること。長期借入金を増やし月商の3倍の現預金、普通預金を確保し、緊急支払能力を高める。

●金融機関が新規事業への融資に慎重なのは成功確率が低いから。新規事業始めるときは会社に現預金がある時でなければいけない。

●金融機関からお金を借りて緊急支払能力を高める。17億円の現預金があるが16億円借り入れる。

●必要がなくても借りるのが正解。「金融機関から今すぐ借りる」「困っている人は絶対借りる、困ってなくても借りる、じゃんじゃん借りる」「あっちの銀行でもこっちの銀行でも借りる」

●黒字でも現預金がなければ倒産する。黒字倒産とは、商品が売れて帳簿上は利益が出ているにも関わらず支払いに必要な資金が不足し倒産。会社は赤字だから倒産するのではない。「現預金がないから」倒産する。

●何があっても潰れない額の現預金を持つことが何より大切。借入金は会社を潰さないための保険金。利息がもったいない、利息は無駄なお金と考えるのは、「利息=月々の保険料」「借入金=保険金」という概念がないから。金利や利息を気にせず借りられるだけ借りる。

●借入金のある会社の方が非常時に強い。どんな理不尽に見舞われてもお金があれば打つ手は無限大。

●金融機関は、晴れたら傘を貸し、雨が降ったら傘を取り上げる」と皮肉られるが、困ってる会社を助けないのは正しい。金融機関は、確実に返してもらえるからお金を貸してくれる。

●金融機関はどのような会社にお金を貸したいのか。1.過去に取引実績があること。2.返済能力が高いこと。3.財務体質がスリムであること。4.透明性が高いこと。

●一度も取引のない会社や無借金経営を続けてきた会社が急に融資を申し込んできたら、よほど追い込まれているのではないか。回収できない可能性がある、と警戒する。返済実績があると会社の信用力が高まり再び貸してくれる。

●格付けの評価分類は、安全性(健全性)、収益性、成長性、返済能力の4つに大きく分類される。

●儲かっているかよりも、現預金を持ってるかを重視している。社長による会社への貸付金も、会社から社長への貸付金も良くない。後者は不良債権化していると見做されるし役員賞与としてみられて追徴課税を受けるリスクが高まる。

●実質的な融資の決定権は支店長にある。自社の都合を押し付けないこと、金融機関の貸し出しノルマに、出来る範囲内で協力することで区別される存在になると、融資される。

●取引金融機関を1行に絞ってはいけない。A銀行が融資を断ったのは返して貰えない可能性が高いからではないか、とB銀行は考える。

●中小企業は都市銀行1、地方銀行2、信用金庫1、政府系金融機関1の割合で取引すると良い。4,5行と付き合いがあると資金繰りが安定する。

●取引銀行を選ぶときのポイント

1.売上が5億以下なら都銀は1行。

2.売上が5億以下なら信用金庫は不可欠。

3.メインバンクからの借入は全体の55%以内に留める。

4.政府系金融機関からの信用を得る。

5.近くの支店より決済額の大きな支店を選ぶ。

6.社長の個人口座と会社の口座を分ける。

●抵当権と根抵当権は何が違うか。結論、根抵当権ではなく抵当権で借りる。がベスト。

根抵当権の場合返済が完了しても、抵当権が外れない。根抵当権は、解消するのに複雑な手続きが必要で他の金融機関に融資を申し込んだとき担保価値がないものと見做されてしまう。

●金融機関にとって給与振込口座は担保と同じ価値がある。

●お金を借りれば借りるほど金利は低くなり、固定預金を増やすほど金利は高くなる。

●1億円を1人に貸すと手間が掛からないので金利が安い。1億円を10人に貸すと手間が掛かり金利が高い。売上5億以下の会社は金利が高いと文句を言ってはならない。

●長期で借りて、繰り上げない。返したら、また借りる。返済計画通り返済しているのだから会社の資金を急いで減らす必要はない。繰上げ返済は金融機関が損をする。

●リスケ(返済額を一定期間減額、期限を延長する)をするならその金融機関から新規融資を認めて貰えないのが一般的。他行からの新規融資も難しくなる。

●B/S貸借対照表ベースで経営を実現する。

・資産→現預金や設備など企業が利益を生み出すために必要な源泉。現金、預金、有価証券、建物、土地、著作権など。

・負債→借入金や社債など、外部から借りているお金。

・純資産→資本金、株主からの出資、事業を通じて得た利益の積み上げ総額など。

流動資産→現預金、売掛金、有価証券、未収入金など短期間で現金化できる資産。

●現金化しやすい資産を多く持つようにし、資金調達しにくいところからお金を集める。

●自社ビルは持たず賃貸物件を借りる。賃料は経費として計上でき税金が安くなる。本社ビルは資産になる。資産の返済は利益で行うため賃貸に比べ現金が残らない。土地は非減価償却資産のため償却できない。

●社長の個人の会社に売却するメリット。資産だった土地が経費になる。社長の個人会社に売った売却益で借入金を返済できる。固定資産と借入金が減って格付けが良くなり資金調達しやすくなる。社長の個人資産が増える。賃料を常識の範囲内で高く設定すれば個人会社の財務体質も良くなる。

内部留保を増やすのではなく未来への投資に充てる。顧客数増、社員教育、インフラ整備、経常利益、従業員満足の順。

●社長はGoogleルーカースタジオなどを用いて、きちんと毎日どこにいくらのお金があるのかをリアルタイムで把握する。経理担当者の不正などが起こるのは、そういったチェック機能がないから。

●無担保で融資を受けるための3点セット。

・経営計画書を作成して金融機関に配布する。

・経営計画発表会に各行の支店長を招待し、定性定量情報を提供する。

・定期的な銀行訪問を実施し現状報告をする。

●金融機関は数字で話せる社長を評価する。

●1年後、3年後、5年後、どのくらいの利益を出したいと考えているか。どのような財務体質の会社にしたいのか、借入金をどのように使うのか、どのような返済計画を持っているのか。

経営は逆算が基本。過去計算ではなく、未来計算。

【Newton2024年3月号】

 

【Newton2024年3月号】

今月も最高でした。バイアスの心理学を項目に分けて分かりやすく解説頂きながら、時間は存在するのか、を量子や宇宙、エントロピーから論じる感じが素敵。また分からないところは勉強です。

Newton 2024年3月号 https://amzn.asia/d/anlrMXX

ブラックホールを電池にする方法。ブラックホールに荷電粒子を打ち込んで充電・放電する方法を考案した。アルファ粒子(陽子2と中性子2つからなる粒子)を打ち込むと、アルファ粒子のエネルギーの一部がブラックホールの外へ放出され高エネルギーの陽電子に変換される。エネルギー変換効率は25%と太陽光発電に比べても高効率。

●火星の夜空は緑色。火星の夜側の大気は緑色の光を放つことがわかった。

●バイアスについて。たとえば「自分ばかり家事をがんばっている」と思ってしまう「貢献度の過大視」という認知バイアス。会社の経営が危ういときに「このくらいなら大丈夫」と思うのは「正常性バイアス」。こうした認知バイアスは、心の安定やすばやい判断につながる一方で、あやまった判断や差別、偏見につながることもある。

●ネガティビティバイアス。良い印象よりも悪い印象の方が記憶に残りやすい。口コミサイトの悪い評価は記憶に残る理由。歳をとるとネガティビティバイアスは弱くなる。つまり悲しいことは思い出さなくなる。

●錯誤相関。「私は雨女」も「AB型は変わり者」も根拠なし。無関係のものどうしを関連づけてしまう。

保有効果。持っているものは特別。そう簡単に人に譲れない。

●単位バイアス。多くても少なくても一人前が適量だと捉えてしまう。小さくすれば食べる量を減らせる。

●おとり効果。選ばれない選択肢をあえて入れること他の選択肢の魅力が高まる。真ん中のランクが選ばれやすい。

●デフォルト効果。「休まない場合は申告してください」というと、休暇の取得率が高くなる。オーストリア、ベルギー、フランスは臓器提供同意率が非常に高い理由はデフォルト効果。初期設定が「臓器提供」だとわざわざ変更しない。

●現在思考バイアス。明日得られる利益よりも

今日得られる利益のほうが大切。タバコなど依存性の強いものの実験で強く見られた。

●確実性効果。同じ5%の増加でも「100%に上がる増加」は、よりうれしく感じる。

●フォールス・コンセンサス。他人も自分と同じように考えているだろう。と思う傾向。例えば人は世論調査の結果に関係なく、自分の支持政党がより多くの議席を取れると思いがち。

●平均以上効果。自分は「人並み以上」の力があるだろうと考える傾向。これは欧米でいろんな場面で報告されるが日本はそれほど見られない。謙遜した方が他者から好ましく見られるからかもしれない。

●内集団バイアス。出身地が同じというだけで、ひいきをしてしまう。社会的アイデンティティという「自分がこういう人間である」という感覚を持っており、その集団に属することで自らの自尊心を高めようとする。内集団を優遇することは、一方で外集団への偏見・差別。敵対心を生む恐れもある。

●単純接触効果、真実性の錯覚は、繰り返し見ることを利用したものめある。

ピグマリオン効果。期待されるとそのように動く。

●時間とはなにか。時間について考察した哲学者の中でも有名なのが、古代ギリシャアリストテレス(前384~前322)。アリストテレスは著書『自然学」の中で、「時間とは運動の前後を計測した数である」とのべている。これは、時間とは物体の運動、少し広くいえば物事の変化のようすを表現するための数である、という意味。

●宇宙を統一して流れる「絶対時間」

ニュートンによれば、宇宙には一定のスピードで時をきざみつづける「親時計」が存在し、宇宙の各所では親時計と同じスピードで時がきざまれているという。またニュートンは、物の長さなども宇宙の各所ですべて一定であるとする「絶対空間」の概念も唱えた。

エントロピー増大の法則。ボルツマンは、「秩序と無秩序」こそが時間の向きを決めると主張した。エントロピー増大の法則(熱力学第二法則)が時間の向きを決めている。宇宙はエントロピー極少で生まれた。

●親宇宙から子宇宙が生まれ、孫宇宙が生まれる。ちぎれる子宇宙もある。エントロピー増大の法則によって無数のマルチバースが広がっていっていると唱えるボルツマン。この理論での宇宙をボルツマン宇宙と呼ぶ。

 

 

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