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【言志四録】

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【言志四録】

西郷隆盛も「言志四録」を愛読した。自らの指針としただけでなく彼の私学校の青年たちにこれを講説した。西郷ばかりではなく幕末から今日まで、この書にいかに多くの人が傾倒し、多くの示唆を受けたかは、計り知れないものがある。古典を学ぶことはこのような意味がある。

 

佐藤一斎の四十二歳から八十二歳にかけての

語録。四篇から成るため「四録」。

言志録――四十二歳~五十三歳(二百四十六条)

言志後録――五十七歳~六十六歳(二百五十五条)

言志晩録――六十七歳~七十八歳(二百九十二条)

言志てつ録――八十歳~八十二歳(三百四十条)

人は20歳代や30歳代では人生の大切さを知らない。40歳を過ぎて初めてその大切さを知る。

静を好み動を厭う者を臆病者という。臆病者は物事を成し遂げることはできない。動を好み静を厭う者を軽躁者という。軽躁者は物事を鎮める力はない。

大言壮語の者は必ず器量が小さい。

国家が正しい道を進んでいる時は意見が通る。慶ばしいことである。ただ心配することは、意見が通ることに付け込んで権益を狙う者が現れる。

上に立つ者の学問は知・仁・勇の三つにある。

人を知るのは難しいようで易しい。自らを知るのは易しいようで難しい。ただ自らのことは夢に出るので知ることができる。夢は自らを欺くことはできない。

孔子の学問を学ぼうとすれば、孔子の志を自分の志にするべき。

聖人は前後九代の先祖に思いを馳せる。

権力のある者に近づいて自らの名を落としてはならない。

朝は夜明け前に起き、夜は熟睡が必要。

世渡りの道は得と失の2字にある。誤った方法で利益は得てはいけない。自らの信念・志のようなものは失くしてはいけない。これが処世術である。

上司は為すべき事に対して物事の好みがあってはならない。ただ正道や善行を好む事は、この限りではない。

立派な人物かどうかは、最初に会った際の面相で判断して間違いない。

欲には際限がなく、欲する心は貧しい。足るを知ればそれが富である。

惰性の冬の日はなんと長いことであろうか。勉学に励んでいる夏の日はなんと短いだろうか。この長短は自分の心の持ち方次第で、日そのものが短いわけでも長いわけでもない。何かの楽しみを待っている1年はなんと待ち遠しいものか。何ら待つことの無い1年はなんと速く過ぎていくことか。この長く久しい事も自分の心の持ち方次第で、年そのものではない。

順調の際は、一歩を退くくらいの謙虚さが必要である。

目先の小さな利益に惑わされないようにすることは難しい。

必ずしも幸福を求める必要は無く災禍が降りかかってない事を幸福と思えば良い。必ずしも栄誉を希わなくても良く、屈辱をかかなければ栄誉である。必ずしも長寿を祈らなくても良く、若死にしなければ長寿である。必ずしも富裕にならなくても良く。飢えなければ富んでいる。

器量の小さい人は才能があっても国を乱すだけである。

人は多くいるが、いないのは立派な人物。しかし立派な人物はいないようでいる。

就寝の際には心を空っぽにして夜の生気を養うべきである。

春風のように軽やかな人に接し、秋霜の厳しさを以って自制する。

口先だけの人には従うべきでない。行動で示す人に従う。徳識の人には誰もが心服し、服従している意識さえもない。

指導者は一時の業績にとらわれず、組織を鼓舞し大義名分を理解させて活性化することである。

人の一生には順境もあれば逆境もある
これは少しも不思議ではない。だが、順境や逆境といっても順境の中にも逆境があれば逆境の中にも順境がある。だから逆境でも不満にならず順境でも慢心になってはいけない。ただ、敬を以てば良い。

我が子を教える為には親が人の道を守って見本となることである。

年間に生ずる様々な出来事の十のうち七つは敢えて行う必要のないものである。

全ての事業を行うには必ず天の意志に従う心を持つべきである。他人に誇示する気持があってはならない。

賢明で存在感があり、威厳と謙虚さが湧き出てくるような人物。上に立つような者はこのようにありたい。

少年の時に学んでおけば壮年になってから役に立ち、何事かを為すことができる。壮年の時に学んでおけば、老年になっても気力が衰えることはない。老年になって学んでおけば、ますます見識も高くなり社会に役立つこととなり死んでからもその名は残る。

 

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