本要約ブログ

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【人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている】

 

【人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている】

お勧めされて読んでみたが、めちゃくちゃ面白かった。これは題名と表紙で判断すべき本ではなく、読みやすいので読んでから判断して欲しい本。心理学を用いて社会においての人間関係力を痛快に表現されていて、頷きが絶えない。

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている https://amzn.asia/d/6cPO2QT

 

●1973年カナダの政治家の投票において、イケメンが当選した。投票者の73%は、私が彼に投票したのは彼がイケメンだからではない。と思っていた。イケメンだから投票したと言う部分もあると答えたのは14%だった。

面接でも外見で採用したわけではないと自分では思っていても実際外見で採用している。

●2001/9/11の米国でのテロの際、ブッシュ大統領への支持率が急上昇した。注目すべきはブッシュの経済対策への支持率まで47%から60%に上がった。これは思考の錯覚。錯覚している事に本人はほぼ気付けない。

複数種類の思考の錯覚が掛け算される事でとんでもない威力の錯覚資産が作り出される。詐欺師はこれを利用してくる。

詐欺に引っかからないようにするには詐欺の手口を知っておく必要がある。自分の周囲の人を詐欺から守る為にも。

実力があるから良いポジションを手に入れられるのではなく、「実力があると周囲が錯覚する」から良いポジションを手に入れられている部分が大きい。

錯覚資産を持たない人間には発言の機会さえ与えられない。

これは実力ではなく運だということをいくら説明されてもどれだけ証拠を突きつけられても実力に見えてしまう。頭ではそれが運だとわかっていても直感的にはそれが実力によるものだとしか思えない。

ハロー効果。何か一点が優れていると後光が差して何もかも優れて見えてしまう錯覚。

ほとんどの場合、直感的に意思決定した方が人々に共感され交友関係がうまくいき、組織内での自己保身に都合が良い。ハロー効果による錯覚は権力者にとって都合がいい。

思考の錯覚と運を運用する事で、成功確率を上げることができる。サービス1をヒットさせた人はハロー効果によってその人が全体的に優秀であると周囲が思うようになる。すると次に出すサービス2の成功確率が低かったとしても、錯覚に惑わされた人たちが勝ち馬に乗ろうとしてワラワラ集まってくる。すると潤沢な資金が集まり、優秀な人材が集まり成功する。

信用=認められた人柄+認められた実力+錯覚資産。

錯覚資産を得るには「自分のやり方が正しかったから成功したのだ」というフリをした方が圧倒的に得である。

成功した、という結果になると、その人は昔から優秀だった、と記憶が書き変えられる。失敗したとなると、昔から対して優秀じゃ無かったと記憶が書き変わる。

全体的に優秀とみんなに思われればハロー効果で彼のやることは何でも好意的に評価される。優秀な人は何をやらせても優秀だと思われ始める。しかし、彼は全体的に無能だとみんなに思われれば、ダメな奴は何をやらせてもダメという呪いのループに入る。

「デフォルト値」の凄さ。自分が死んだ時の臓器提供の意思に関して。ドイツは12%スウェーデン86%が提供するとなっている。もう少しデータを増やすと、オーストラリアほぼ100%デンマーク4%。この圧倒的な違いは、高い国では「提供したくない人」がチェックを入れなければならないというデフォルト設定によるもの。提供したくない人が多い国ではチェックを入れると提供同意したとみなされる、という逆。

恐ろしい事に人間は判断困難な時、自分で思考するのを放棄し無意識のうちにデフォルト値を選んでしまうことが多い。そしてその事に気付かない。

現状維持を選択肢から外してしまう方が成功確率は高くなる。

●22歳の若者の場合、東大卒というのは強大な錯覚資産になる。ハロー効果で本当に後光がさしてみえる。

偉そうな肩書きなんて欲しくないという人は多いが、実際には偉そうな肩書は非常に重要である。肩書きで人間を判断したりしないと思っている人が多いが、大抵の人は無意識のうちに肩書きで判断している。それを認めると損をするので、欺瞞を語る。

人間は「一貫して偏った間違った物語」に説得力と魅力を感じる。「バランスの取れた総合的な正しい判断」は説得力がなく退屈で面白くないと感じる。真実を語れば語るほどあなたの言葉は勢いを失い魅了を失い錯覚資産はあなたから遠のいていく。

大きな錯覚資産を手に入れたいなら一貫して偏ったストーリーを語る。シンプルで分かりやすい事を、断定する。

何かを主張するときは、「一貫して偏ったストーリーを語る」こと。

思考の錯覚のまとめ

・ハロー効果一つのプラスの属性値に引っ張られて他の属性値も底上げされてしまう現象。マイナスのハロー効果もあるので注意。

・少数の法則統計的には全然有意といえないようなごく少数のサンプル数データからそのデータが示す法則性が真実だと思い込んでしまう。

・運を実力だと錯覚する→PV向上とCVR向上への時間の投資配分を誤らせるなど極めて有害性の高い認知バイアスなので特に注意。

・後知恵バイアス物事が起きてから自分はこれが起きることを予測していたと考える傾向。

利用可能性ヒューリスティック脳がすぐに利用できる情報だけを使って答えを出す事。思い浮かびやすい情報だけを使って答えを出す認知バイアス。すぐに思い浮かばない情報は無視して判断を行なってしまう。判断に必要な情報が欠落していることに気づかないことが危険。

・デフォルト値バイアスデフォルト値を選ぶ傾向がある。

・認知的不協和音の理論自分の中で矛盾や葛藤があるとき、無意識にその矛盾を解消しようとする。

・感情ヒューリスティック好きなものはメリットだらけでリスクがほとんどなく嫌いなものにはメリットはほとんどなくリスクだらけだと思い込む認知バイアス

・置き換え答えるのが難しい質問を無意識に簡単な質問に置き換えて難しい質問に答えたと錯覚する認知バイアス

・一貫して偏ったストーリーを真実と思い込む。

 

 

 

 

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