本要約ブログ

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【2035年の世界地図】

 

2035年の世界地図】

パンデミック、戦争を経て、グローバル化は簡単にはいかないことが分かった中で、人口増減、エネルギー、経済などを考慮して、世界最高頭脳が未来を予測していて最高。皆インドベタ褒めで勉強になりました。

 

エマニュエル・トッド

まもなく民主主義が寿命を迎える。コロナ禍は老人パワーを生み出した。「老人支配」と呼んでも良い。コロナは高齢者にとって危険だったので、ロックダウンなどの措置を通じて守られた。しかし同時に若い人たちの生活を破壊した。

全ての根源は超個人主義の出現と社会の細分化。戦争はこれからも続き、戦争技術が総動員される。

 

マルクス・ガブリエル】

危機の時代にこそ「新しい啓蒙」が生まれる。民主主義国家では深刻な人権侵害であるロックダウンは行うべきではなかった。

トランプはIT企業がなければ大統領にならなかったし、アラブの春は進歩的な瞬間に見えたが多くの人々の生活を恐ろしい方法で破壊した。これもfacebookが原因。しかし、未来については楽観的で良い。新しい啓蒙をするにはデジタル技術が必要。

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●2023年にはインドが世界最大の民主主義国家となる。先進国を中心とする西側陣営にインドを組み入れることが重要。とガブリエル。

トッドは、新興国代表であるインドが、東西対立の外側にいるため東西の合意を可能にさせる役割を担うという視点。

今後インドの立ち位置が重要になることは疑いの余地がない。

日本は、「アジアで唯一の先進国だ」という考えをいい加減精算すべき。外国からの技能実習生の労働環境が劣悪なのは国際的人権問題となっているが、途上国の人たちを勉強させてあげているという発想で制度を作っているから。

人口が減っていく衰退国の日本で私たちが暮らしを維持できるようにお手伝いに来てもらっているという発想に切り替えていかないといけない時期に来ている。

SNSは民主主義の敵であり、「原理主義の培養器」。とガブリエル。

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ジャック・アタリ

現在は、利己主義と利他主義の戦い。利他的であることは自分自身の利益となる。ということを多くの人が気づき始めている。これを合理的利他主義といっている。

●AIやロボティクスはどんどん普及する中で教育システムは崩壊する。若者は全てオンライン上で学べると感じ、教師の言うことに興味を持たなくなる。デジタル機器だけを相手に1人で学習する。

今後はホログラムやメタバースを通して、さらにはバイオテクノロジーを通じて、より重要な問題を1人で学んでいくことになる。

日本はデジタル技術創出で遅れをとっているが、追いつく方法はあるか。研究にお金をかけるべき。若者の創造性を作る。それには異論を称えること。前例のないことに挑戦する事を讃える。

米国は徐々に衰退していくでしょうが、どの国も取って代わることは出来ない。中国やロシアが覇者になろうとしているが、権威主義的な国家は栄えず民主主義が勝利する。

将来的に真の勝者となるのは、東南アジアと主にインド、インドネシア、アフリカのいくつかの国々。もちろん中学は強大だが多くの理由から世界のリーダーとはならないだろう。一方インドは世界の未来を担う素晴らしい潜在候補となる。

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