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【復活!日英同盟】インド太平洋時代の幕開け

 

【復活!日英同盟

世界の均衡を保つために時代時代におけるパワーバランスが微妙に変わる中、日米同盟だけでは不十分であり、今後の分断される世界におけるインド太平洋戦略にて日英同盟の復活が必要なものであると書かれている。安倍晋三氏はここでも大きな仕事をされていたと気付かされます。

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●1848年ヘンリージョンテンプル2度の英国首相の議会演説「英国には永遠の味方もいなければ永遠の敵もいない。あるのは永遠の利益だけだ」

国家の指導者には常に敵と味方を冷静に見極め国家の進路を柔軟に変えながら国益を追求する冷徹さが求められる。

長年の同盟国である米国の国際的影響力が少しずつ衰えてきている現状に直面し、日本がするべきことは戦略的パートナーとして米国を支えることであり、そのためには米国一辺倒の同盟構造を変換し多層的な同盟関係の構築が求められる。

安倍晋三氏はそのことにいち早く気づきインド太平洋戦略を構築してきた。外交戦略に初めて取り入れ世界に提唱してきたのは他でもなく日本である。

●NATO2030という戦略文書ではロシアと並んで中国の脅威を明確に指摘した。

●1902年の日英同盟以降21年続いたのち日英の接近を嫌った米国の圧力で解消となったが、第二次世界大戦の時代を除き現在に至るまで日英は極めて深い関係を維持している。日本と英国の国民性が似ている点や英国王室日本皇室との深い結びつき、海洋国家としての文化なども特別な関係などがある。

安倍晋三氏のスピーチ「インド洋と太平洋という二つの海が交わり新しい拡大アジアが形を成しつつある今このほぼ両端に位置する民主主義の両国は国民各層あらゆるレベルで友情を深めていかねばならないと私は信じている」はインド人の心を揺さぶる内容であった。インド太平洋という考え方が切り開かれた。

EU離脱は内向き思考の結果ではなく外向き志向の結果だ。ヨーロッパの制度的仕組みの一部になるのではなく、法律や国境を管理したいという気持ちの表れだった。日本と英国は海洋国家で、外向き思考の国。民主主義や法の支配を尊重し人権を尊重している。自然なパートナーであり自然な同盟国だと思う。(メイ首相)

かつてないほどの軍事交流、知的交流。

英国は大陸から離れた場所に位置し欧州とやや異なるアイデンティティを持ちながら欧州で最強の軍事力を持ってきた国である。

同盟の構造変化が起きている。強制関与による軍事同盟から、自主協力による有志連合へ。

現代は、ロシアと中国が連帯したユーラシア権力(内陸国家連合)と欧米の自由主義国家群(海洋国家連合)とが対峙する厳しい時代を迎えようとしている。

インド太平洋戦略はまさにその時代に対応するためのものでなければならない。

オーストラリア、インドは英連邦の加盟国であり英国との絆が強い。日本が主導して進めている日米豪印という海洋国家連携、クアッドは新たな日英同盟と連携するものである。

インド太平洋地域は世界のGDP40%を占めており将来の比率は60%、世界人口の65%がこの地域に集中することが予想される。

日英同盟は単独で機能するものではなく、事実上の日英米三国同盟に発展する。ひいてはインド太平洋の安定に貢献するためオーストラリア、インドとの連携は必須であり、シンガポール、マレーシア、ニュージーランドとの連携も必要となる。

日本はスパイに対する防御力が極めて弱い。日本には米国CIAや英国SISに相当するような対外情報機関が存在しない。世界第三位のGDPを生み出し人口1億を超える大国で対外情報機関を有していない国は歴史上類例がない。現代の脅威と呼ばれるハイブリッド戦のような目に見えない外国の浸透工作に対抗出来る能力がないことを意味する。この情報の点で協力しにくい面もある。

 

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