本要約ブログ

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【忘れる読書】

 

【忘れる読書】

現在のような情報氾濫時代に読書をする意味を意外な観点から教えてくれる。あえて忘れて、本全体の10%が頭に残るくらいの頭の中で混ざり合っている状態の方が閃きが降りてくるというのはまさにその通りで本当に面白い。

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今の時代に読書をする意味は、

1.思考体力を身につけるため。

2.気付く力を身につけるため。

3.歴史の判断を学び今との差分を認識するため。

情報が氾濫している現在、情報を持っている事自体の意味は著しく低下した。そんな中、自分なりの文脈に気付き俯瞰して情報を位置付けられる「新しい時代の教養=持続可能な教養」ではないか。

著者が様々な仕事を同時並行で手掛けているが、今の活動や思考の根幹を形作ってきたのは他でもない読書。

忘れるために本を読む。本を読み通さずざっと読む、ザッピング読み。パラパラと読んで内容を把握する周回読み。自分の頭の中にそれぞれの本の脳内マップを作り比べ読みをする。

今、身につけるべきは「抽象化する力」。気付く力、課題を見つける力がある人が教養のある人。脳内マップを作るように本を読む。

同じ教養の段階が揃っていないと会話に骨が折れる。逆に同じ教養を共有している人同士の会話はものすごく速い。投げかけと受けに費やされた時間は10-20秒にも関わらず、その数十秒の対話に紐づいている知識や概念、示唆となるような事象をビット数に換算したら膨大な量になる。

人生のある時期にあいつ大丈夫か?と周りに心配されるぐらいに読書に没頭し思考を深める時間を作っておくと、拾い読みするだけでフレーズと共にその時の「熱」までも頭の中に再現できる。本は実は読み手側の「熱の出し入れ」を自在にするメディアといえる。

オフラインの時間を持つことはクリエイティブにものを考える上で大事。「考えながら読む」ある概念をぼんやり考えたい時に読書をする。

あえて自分の直近の仕事とは切り離した本をなるべく読む。ジャンルに拘らず興味の赴くままに何でも読むスタイル。漫画でも何でも。事の本日をつかまえながら読む癖をつけると思考の引き出しが増える。

本の内容は覚えずにむしろ忘れる方が良い。知的技術は読後に自分の中に残った知識や考えをざっくりと頭に入れて「フックがかかっている状態」にしておく。

本全体の10%が頭に残るくらいでちょうど良い。頭の中で混ざり合っている状態から新たな閃きが降りてくる。

目次は読まない。本の内容を大掴みするには軽く5周ほどパラパラと周回読みする。

そもそも本は読み通さなくて良い。冒頭から順を追って読む必要もない。ザッピングする本と精読する本は分ける。

多読のために必須なのは「今読まなくても良い本を見抜く力」。購入して4-5ページ読んでピンと来ない、フィットしないと思ったら一旦閉じてしまう。そして暫く積んでおく事があって良い。

面白い人が勧めてくる本は絶対的に信用する。書く人自体が面白いと著された本も面白い。

フォトリーディングで視覚的に読むと効率がグッと上がる。

ビジョン、ミッション、課題、方法を念頭に古典を読む。「いかにして問題をとくか」(G・ポリア著)で問題解決のセンスが身に付いた。

その中で普遍的な質問。

1.未知のものは何か。

2.与えられているものは何か。

3.条件は何か。

繰り返し繰り返し、「未知のものは何か。」と問うている。

21世紀の資本」

r>g(r=資本収益率」は、「g=経済成長率」を常に上回る)という不等式を提示し、株や不動産、債券などへの投資による資本収益率が、常に、経済成長率を上回ると手を替え品を替え、データを尽くして語っている。ピケティが言うように極度に集中する富の勢いは止まらない。

言語化は最強の思考ツール。本を書く書き手はバイブルとなる本をいくつも持っている。先人が言語化した思考を下敷きにして上書きする事で、より精緻に自分の感じている世界観を詳述出来る。

理系文系の壁を超えて学べる人が新時代を制する。サイエンス(学問・方法論)、アート(技巧)、デザイン(技芸)、エンジニアリング(技術伝承)

プログラミングは物事を抽象化するための1つの技法に過ぎない。プログラミング=エンジニアリングの部分だけに精通するのは不十分。

「失敗の本質ー日本軍の組織論的研究」(戸部良一)逆張りのスローガンとして使う。日本軍は戦略と革新性を欠きイノベーションを起こせなかった。明治以降作られた仕組みの上に乗っている日本人。集団行動に支配される日本人の特性がよく現れ、SNSが発達した現代日本に目を向けても戦前戦中と全く同じ構造であることに愕然とする。

「禅と日本文化」は日本文化の深いところを押さえつつ、外国人にも説明できるくらいのアウトラインが書かれている。侘び寂びに代表される日本文化形成とそこに通底する霊性としての禅を理解する入門書として最適。

著者の言葉を、自分語に置き換える。

 

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