本要約ブログ

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【構造が成果を創る】

【構造が成果を創る】

おすすめされて読んだら最高でした。根本的な問題解決を構造によって把握することの重要性、付加価値の創造の仕方を深い本質部分まで掘り下げて解説されていて分かりやすいです。

構造が成果を創る: 価値を構築するストラクチャリング思考と手法 https://amzn.asia/d/5PO82OL

キーエンス社内での言葉。「売上だけ上げたいのであれば、鉄を1億で買って、1億で売ればいいでしょう。そうしたら売上は1億です。しかし、そこには価値もなければ、利益もありません。その時、そこで働く人の命の時間は何のために使われたのか?価値ゼロのためですか?違うでしょう?我々がビジネスにおいてするべきことは、仕入れたものに対し、付加価値を創り上げ、それをお客様に買ってもらい。使ってもらい。その価値を感じていただく。その差分(仕入と購入価格と顧客の得る価値)こそが、私たちが命の時間を使って創り上げるものでしょう。だから利益なのです。付加価値なのです。」

●「あなたの命の時間が生み出す価値を最大化しなさい。」

●構造が挙動を創る。人は、物理空間上に、ある一定の構造があると、その構造に沿って、挙動をする傾向が高くなる。

●重要な問題は、数多くの組織や仕事が複雑化してしまったため、構造として考えることを諦めてしまっているということ。パターン化、システム化出来るものをパターン化しないからシステム化もAI化も出来ない。

臨機応変によって生まれた作業はどうなるのか。多くの組織は、その作業を忘れ再現しようとはしない。しかし、構造によって成果を創る組織は、その臨機応変から生まれた成功例を、分析し、パターン化し、再現可能にする。

その再現を実現する手法は、マニュアル化であったり、研修であったり訓練であったり、ツールにするという方法であったりと様々だが再現可能にしている。

●構造化された作業という土台の上に、臨機応変が様々発生し、それを更に構造化していく。

●営業と開発の仲が悪いという構造問題。両者とも存在していない役割と責任を指摘し合っている。ここを経営者が担う。商品価値を作り上げることに責任を持つ役割を組織内に作る必要がある。

●ストラクチャリング思考。物事を事実で捉え、構造として捉え、パズルのように入れ替えることで、問題が解決でき、再現性を持たせることができる思考。

・ファクト思考~解釈を事実化する~

・構造化思考~事実の連鎖を構造化する~

・パズル思考~構造を入れ替えた後の変化の予測~

●価値の根元は感動(感情の動き)である。

人が感じる価値は、3つ。今より便利に今と同じ感情を味わえる。辛い感情を感じるリスクを減らすことができる。今より高い位置の感情を味わうことができる。

●付加価値では無いことを見分ける。ムダ=付加価値ではないもの。

●お客様の状況・環境が聞く内容だけでなく、絵として理解できるようになること。柱、パイプ、壁、扇、木の枝という人がいた時にも全体を想像してそれは像だと言えるように、実際の現場に行って観察することが大切。同じ絵を見た時にお客様との信頼が深くなる。

●ニーズ探索のまとめ。企業編。

①付加価値はそのままで時間や金を最小に出来る。

②リスク(未来の時間・金)を減らすことができる。

③価値が向上する(利益が上がる)

●ニーズ構造を探索し、特徴によりどのような利点・感動を生み出すのか、それはニーズと合致しているのか、どのような価値を生むのか、その価値は価格と比べて圧倒的に価値のあるものか。を構造的に理解し、価値創造をお客様の情報空間に繋ぎ合わせる。体感していただき差別化をする→意思決定→価値実現(どのように特長を使うと利点・価値を得られるか)へ進んでいく。

●売れない人は特徴ばかりを語る。特徴と利点の区別をかたれないとそういうことになってしまう。お客様目線になって考える、ということがよく語られるのはここ。だから何?ということが大切。

●差別化。特徴→利点→価値を提供できるのは私たちだけ。

1.本当に私たちだけ(オンリーワン)

2.私たちが業界トップ(ナンバーワン)

3.同じ価値を提供している会社がごく少数

4. 同じ価値を提供している会社が少ない